心の働きが、
時に応じた動作となる、
これを所作という。
言い換えれば、
主人にありては馳走ぶり、客にありては客ぶりである。
不昧公の所論「主人は◇相は客の◇相、客の◇相は主人の◇相」
という、主客和楽の境が開かれるのである。
馳走 客への供応。転じて、りっぱな料理。
供応・饗応 酒や食事を出して人をもてなすこと。
相和する 互いに親しみ合う。仲よくする。 一つに交じり合う。調和する。
互いに声を合わせる。
不昧公 松平 治郷(まつだいら はるさと)は、出雲松江藩の第7代藩主。直政系越前松平家宗家7代。江戸時代の代表的茶人の一人で、号の不昧(ふまい)で知られる。