2018-04-04 ■ 重きものを苦しそうに扱うのは、 ただに見る目に粗◇で威儀を損ずるばかりでない。 見る心に安易の情を起こさしめない。 軽きものを軽々しく扱う心のゆるみは 意外の失策を招く原因である。 強気に弱く 重きに軽かれ という如く 釜、水指の如き重きものを運びては 従容の姿を失わず、 茶しゃく・◇◇の如き軽きものを動かしては 荘重の心を忘れない様に扱うがよい。 小は大に、大は小に という戒めもまたこの半面である。 物を運ぶには 一眼 二足 三腹 四力の四つが調子よく揃わねばならない。