2018-04-04 ■ 器物を正しく扱う為には、 器物の正面を見立てることが第一である。 この正面を、略して面ともいう。 繪書とか文字とか、目ぼしいものがある時には、 この面の見立てはさまでのもないが 一寸工夫を要するものもある。 たとえば模様もない茶碗では、ただ主人の好みが正面の見立てとなる。 かく定められた面を自分にひきあてて扱うことが原則で、 これを客に渡す時は、その面を改めて客に向わしめる。